老後の備え

監修 顧問 司法書士・行政書士 内山 誠   
 日本では、世界でも例を見ない早さで高齢化が進んでいます。平成25(2013)年には、65歳以上の人が3,000万人に達し、全人口の25%を占め、実に国民の4人に1人が高齢者という時代が来ると予測されています。
 このような超高齢化社会を迎えて、老後を安心して過ごすための「老後の備え」が必要になります。「老後の備え」とは、生前の財産管理から亡くなった後の遺産承継までの準備をするということです。
 そのための準備として、生前の財産管理としては、「もし認知症になったらどうする?!」に備えるための成年後見制度について、亡くなった後の遺産承継については、「遺言のすすめ」として遺言を中心とした相続について、それぞれ理解する必要があります。
第1回 法定相続はトラブルのタネ?! (2011年8月掲載)
相続の意味と、遺言がない場合に、亡くなられた人の財産がどのように相続されるかを紹介します。
第2回 遺言は本当に必要なのか?(2011年9月掲載)
遺言がない場合にトラブルになる具体例として、代表的なものを5例紹介します。
  ・紹介例1 「夫婦の間に子供がいない場合」
  ・紹介例2 「息子の妻に財産を贈りたい場合」
  ・紹介例3 「先妻の子と後妻がいる場合」
  ・紹介例4 「内縁の妻がいる場合」
  ・紹介例5 「相続人がまったくいない場合」
第3回 遺言にはどのようなことを書けばいいのか?(2011年10月掲載)
遺言の種類と遺言に書けることを紹介します。

第1回 高齢化社会を支える二つの制度を知っていますか?     (2011年11月掲載)
成年後見制度と介護保険制度の概要を紹介します。
第2回 認知症に備える成年後見制度について知りたい!       (2011年12月掲載)
成年後見制度の二つのしくみとして、法定後見制度と任意後見制度とを紹介します。
第3回 成年後見制度はどのような場合に必要なのか?        (2012年1月掲載)
任意後見の例
  ・紹介例1 「身体の不調がきっかけで、将来に対する不安な気持ちが急激に高まってきた!」
  ・紹介例2 「夫が自分のために残してくれたお金を自分のために使いたい!」
法定後見の例
  ・紹介例1 「妻は夫が認知症になったら夫の預金を下ろせるのか?」
  ・紹介例2 「一人暮らしの高齢の母が悪徳業者の餌食にされてしまう?!」
  ・紹介例3 「長男が脳梗塞で倒れて入院中の母の預金を無断で使っている?!」
  ・紹介例4 「知的障害を持つ子の将来が心配で仕方がない!」
第4回 最近注目されている財産管理のしくみ−信託制度−     (2012年2月掲載)
安全で確実な財産管理のしくみとしての信託について紹介します。
第5回 おひとり様の老後の備え−まとめ−                 (2012年3月掲載)
第6回 財産管理についての私の体験談                   (2012年3月掲載)